信州の漬物ブログ

2019.10.19スタッフより

この度の台風被害について

会社は大きな損害を受けましたが、また、多くの学びも得ています。

この千曲市では、私が生まれる少し前の60年前に同様の水害があったそうです。この地域はギリギリ免れたそうで、そのため、私はその災害を詳しく知りませんでした。数十年に一度の災害でしたが、そのような大災害を20代で経験できるのは、有難い事だと、若い社員達と話しました。体験を宝にしようと。今後はその間隔も狭まり、次は30年後いえ5年後にまた、災害に遭遇するかもしれません。明日かもしれません。

商品をもっと高い所におけば良かった、土嚢を積めば良かった、千曲川の決壊だけでなく支流の氾濫を視野に入れておくべきだった、ブレーカーの大元を切っておけば良かったと、反省はキリがありません。想定内?想定外?と、疑問や反省が次々と浮かび頭の中は限界ですが、後で考えてもいい事は、後にします。

一方、皆んなで協力すれば作業は効率良く終わる、昼ご飯は皆んなで食べると美味しい、あの人はあんな事が得意だった、と良い発見もたくさんあります。交代で作った炊き込みご飯や、差し入れていただいたお菓子やおかずで、社員一同元気になりました。
大鍋の豚汁やザワークラウトの煮込みで皆で温まったり。
差し入れのオードブルでのランチは一瞬パーティのよう。
自社商品の水没救済の炊き込みご飯は美味しい。

 

高圧洗浄機、水ごと吸える掃除機、蒸気で綺麗にする洗浄機、消毒用の噴霧器を貸していだけたのは、本当に有難かったです。お見舞いのお声や、ご来訪に本当に励まされました。

掃除のお申し出もたくさんありがとうございます。ただ、工場内の良品不良品の分別や機械設備の点検などが終わらないと、手がつけられません。タイミングが悪くお断りさせていただだ皆様もございましたが、お心、本当に嬉しかったです。

 

断水時のお水、栄養ドリンクやカイロも本当に有難かったです。手作りお菓子の笑顔にこちらも笑顔。

甘えていいといただいたメッセージにハッとさせられたり。皆様の優しさは私たちの心に深く滲みました。

人的災害が無かったのはこんなにも有難い事。悪い事の裏には、いい事も隠れている事を知りました。

経験を積んでおけば、次はもっと、しっかり危機管理ができます。
良き学びの機会を得て、また、今日から、一日一日を大切に生きます。

なお、軽井沢店、長野大門町店は通常通り営業しております。

千曲本店は縮小営業しておりますが、是非お立ち寄りください。

聖高原木の花農場の野沢菜も元気ですので、野沢菜漬の発送も楽しみにお待ちください。

社員一同復旧目指して頑張ります。

今後とも木の花屋をご愛顧くださいますよう心よりお願い申し上げます。

木の花屋 宮城恵美子

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