信州の漬物ブログ

2020.12.31商品のご紹介

聖高原自社農場の「霜にあたった野沢菜漬」の販売について

今年は朝晩の冷え込みが強く、おかげ様で野沢菜が美味しくなり、いわゆる「あたり年」になりました。

それでもタイミングで味わいが違ったり、そもそもお好みが違ったり、また、いつも同じものがあると勘違いをされたりしますので、良くあるご質問にお答え致します。

しゃきしゃきとした状態をお好みの方はお早めに、霜が充分にあたりやわらかく(傷んだと思われる方もいらっしゃいます)なった状態がお好みの方は年末近くに、発送のご希望時期をお申し付けください。また、ご注文の際に、そのお好みをお伝えいただければこちらである程度の判断をしてお送り致します。遠慮なくご相談ください。

なお、農産物全てに言える事ですが、天候など自然の力による事も多く、なかなか思い通りにいかない事があります。難しくもありますが、また、それは私たちのやりがいでもあります。それら全てを想像していただき、楽しんでいただけたら嬉しく思います。

★なぜ12月しか販売しないのですか?
木の花屋では、冬の保存食として信州の人々が昔から食べていた時期にしか作りません。聖高原自社農場において9月に種を蒔き、無農薬無化学肥料で作ります。霜が充分にあたった12月1日より2週間ほどかけて毎日収穫し、1~2週間漬けこんで販売します。そのため、販売は12月中旬から1月中旬まで、終わり次第という事になります。

★冷凍保存できますか?
若干繊維が壊れますが、可能です。お好みの漬かり具合の時に冷凍してください。なお、自然解凍後お早めにお召し上がりください。夏に半分凍った状態で食べるのが「ルイべ」のようで美味しい、というお客様もいらっしゃいます。

★購入した時期により、色が違うのですが、なぜですか?
12月中旬、最初に販売する商品は、収穫から最短の1週間で袋詰めしておりますので、鮮やかな緑色です。また、霜の当たりも弱いのでしゃきしゃきしています。
収穫は2週間程かけて行いますので霜のあたりはどんどん強くなります。汁に赤みがかっているのは、霜にあたった証拠です。また、袋詰めは3週間程かけます。そのため、少しずつ漬込み期間が長くなり、最終の袋詰め日の物は2週間程漬け込むことになります。ですから、畑での霜と漬け込み期間の長さにより、年末に近づく程、しんなりとして深い色合いになっています。


最後に袋詰めした商品(賞味期限は2月初旬が目安)は、1月になると熟成が進み、一層深い色になります。さらに、賞味期限の近くになると醗酵や熟成が進み、黄色みを帯び、いわゆるべっこう色になります。

*2月初旬に「食べ忘れていて、賞味期限の頃に恐る恐る食べてみたら、とても美味しかった」とご連絡をいただいたこともありました。乳酸発酵ご興味ある方は、一度お試しください。

★いつまで販売していますか?
上述の通り、年内に最後の袋詰めは終了していますので、商品在庫があるだけ、という事になります。その年により生産量も違いますし、お客様の人数も予測が出来ませんので1月中旬に商品が終わってしまう事もございます。心配な方は、念のためご予約ください。なお、1月中~下旬にご購入いただいてもフレッシュな浅漬ではございません。熟成の味わいをお楽しみください。

★12月初旬に購入した商品に「初採り」というシールが貼ってありましたが、どういう意味ですか?
12月早々に野沢菜を贈りたい、というお客様の声に応えて、今年は一部実験的に11月中に収穫し、通常品と区別するため「初採り」とし12月5日より数百枚限定で販売しました。今年は11月の冷え込みにより霜が充分にあたったため、高評価でした。来年も「初採り」を販売したいと考えています。

★唐辛子は入っていますが、辛いのですか?
辛味のためというより保存のために入れていますので、お子様でも召し上がっていただける辛さです。唐辛子の産地は善光寺平西山の七二会地区です。柔らかく、むしろあまり辛くないので、辛味をご希望の方は、刻んで種ごと載せてください。なお、唐辛子が破れて種が出ている場合はその周辺は辛い可能性がありますのでお気を付けください。

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